新宿のタカシマヤタイムズスクエアに空港型市中免税店オープン マツキヨやラオックス出店、初年度売上目標80億円

高島屋、全日空商事、ホテル新羅の3社による合弁会社、A&S高島屋デューティーフリーはきょう4月27日、東京・新宿のタカシマヤタイムズスクエアの11階に、「高島屋免税店 SHILLA&ANA」をオープンした。

新宿地区で初の空港型市中免税店で、東京・銀座のロッテ免税店、Japan Duty Free GINZAに次いで、東京では3ヶ所目の空港型市中免税店となる。売り場面積は約2,800平方メートル。関税や消費税が免税となる「Duty Free Zone」と消費税のみ免税となる「Tax Free Zone」の2つのエリアに分かれており、「Duty Free Zone」は1,850平方メートル、「Tax Free Zone」は550平方メートルを占める。

「Duty Free Zone」では、コスメ商品を中心に据えた。国内のブランド26ブランド、海外ブランド10ブランドの36ブランドを展開。エスティーローダー、ロクシタン、GIVENCHY(シバンシー)などの人気海外ブランドも取り揃えた。国内ブランドは平均で15%オフで、免税店限定セットなども提供する。この他に、香水、インポートウォッチ、ファッション雑貨、酒、タバコなどを販売している。

「Tax Free Zone」は、「白い恋人」や上野風月堂のゴーフルなどの人気のお菓子のほか、店舗内にマツモトキヨシを導入し、訪日外国人に人気の高い薬を中心に販売する。家電はラオックスを中心に、美容家電や炊飯器、保温ポット、シェーバーなどを展開する。この他に、陶器や七宝焼、南部鉄器といった伝統工芸品、トラベルグッズ、文具などを取り揃えた。

消費税のほか、関税や酒税、たばこ税が免税となる「Duty Free Zone」は日本から出国する外国人と日本人、消費税のみ免税となる「Tax Free Zone」は日本から出国する外国人と日本人のほか、海外に居住する日本人が利用できる。なお、日本在住の日本人が「Tax Free Zone」を利用する際には、消費税込みの価格で購入することになる。「Duty Free Zone」での購入は出発の30日前から前日まで、「Tax Free Zone」での購入は、出発の30日前から当日までとなる。羽田空港を午前0時から午前5時59分までに出発する便を利用する場合、「Duty Free Zone」での購入は前々日までとなる。

購入する際には、パスポートと航空券(eチケットの控え)を用意し、会計後に「Duty Free Zone」では引換券が発券され、成田空港と羽田空港で引き換える必要がある。「Tax Free Zone」で購入した商品は、購入後そのまま持ち帰りができる。

当初の計画よりも訪日外国人の消費傾向が変化したことから、当初は初年度150億円としていた売上目標を見直し、初年度は80億円を計画している。2020年までには150億円程度の売上を目指す。1日あたりバス30台、約1,000人の団体客のほか、個人客を合わせて年間80万人の来店を目指す。

最初の団体バスは当初の予定から1時間以上遅れた午前11時10分頃に到着した。中国からの団体客で、専用のバス停車場から直通エレベーターに乗り込み、店舗へ向かった。

営業時間は、日曜から木曜は午前10時から午後8時まで、金・土曜は午前10時から午後8時30分まで。