東京さくらツーリスト、破産開始決定 福島ツアー助成金を不正受給

東京商工リサーチによると、東京都杉並区に本社を置く、東京さくらツーリストが3月22日、東京地方裁判所より破産開始決定を受けた。破産管財人には真和総合法律事務所の甲村文亮弁護士が選任された。

東京さくらツーリストは第2種旅行業者で、1999年11月に全国旅行業協会(ANTA)に入会している。国内旅行専門で自社企画の団体旅行や、地元ロータリークラブ、企業、学校などの団体旅行を扱っていた。2011年9月から東京都が行った、福島県への観光ツアー料金の助成制度を悪用し、実態のない宿泊ツアーや参加者を水増しする手口で協力補助金約235万円、品川区からは326万円分の商品券を不正受給したことが明らかとなり、社会的信用を失ったことから、債務整理が進められた。不正受給の補助金は返還している。

ANTAでは、弁済業務保証金制度の認証申し出の受け付けを開始。弁済限度額は1,100万円。

■関連記事
東京さくらツーリスト、被災地応援ツアーで協力金を不正受給 東京都は返還申し出と被害届提出へ