ピーチ、就航5周年を迎える トップ利用者は約5年で368回搭乗

ピーチはきょう3月1日、就航から5周年を迎えた。本拠地の関西国際空港では国内線始発便の出発に合わせて、記念品のフライトタグを乗客に配布した。

ピーチは2010年9月に、全日本空輸(ANA)と香港のファーストイースタン・インベストメントグループが共同事業を開始する基本合意書を締結し、2011年に準備会社を設立。その後、産業革新機構が加わり、現在は3社が出資している。2012年3月1日より大阪/関西〜札幌/千歳・福岡線の2路線から就航を開始し、同年5月8日より初の国際線となる大阪/関西〜ソウル/仁川線に就航した。同年7月に香港、同年10月に台北/桃園への路線を展開した。2013年10月には大阪/関西〜東京/成田線を開設し、首都圏へ初進出。2015年8月には東京/羽田〜台北/桃園線を開設し、日本の格安航空会社(LCC)として、初めて深夜早朝発着枠を活用して羽田空港から国際線定期便を開設した。2016年3月期決算では、営業収入479億3,900万円、当期純利益は27億4,400万円で、累積損失を一掃した。今年2月には沖縄/那覇〜バンコク/スワンナプーム線を開設して東南アジアへ初進出した。

現在は180席を配置したエアバスA320型機を18機保有し、国内線14路線と国際線13路線に就航。1日約100便を運航している。今夏には仙台を第3拠点化、2018年度には札幌/千歳を第4拠点化する見通し。2020年までに機材数を2倍とし、国内拠点からの路線拡大を目指す。

関西国際空港を発着する定期旅客便として最大の便数を運航している。国際線利用者のうち70%以上が外国人で、インバウンドブームを牽引した。利用者のうち48%が男性、52%が女性で、20代から30代を中心に幅広く利用されている。目的は思いつき観光、帰省や親族訪問、コンサートなどのイベント参加などが中心だという。2012年3月から2017年2月10日までの搭乗回数が最大となった乗客は、50代の男性で368回だった。2位は356回(50代男性)、3位は339回(40代男性)、4位は310回(50代女性)、5位は291回(40代男性)だった。トップ5の利用者の主な利用目的は帰省だという。

詳細はこちら