ネットで旅行予約のトラブル、5年前の約2倍に 国民生活センター発表

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国民生活センターは、全国の消費生活センターなどでインターネットで予約を行った旅行に関するトラブルが5年前の2倍に増加しているとして注意を呼びかけている。

「旅行サイトから予約確認メールが届いたにもかかわらず、現地に行ったら予約が取れていなかった」「一度しか予約していないのに代金を二重に請求された」「代金を支払ったが、航空券を受け取らないまま事業者と連絡が取れなくなった」「半年後の航空券を解約したいが、代金の50%の解約料がかかる」等、消費者が予約時に注意をするだけでは防ぎきれないトラブルもみられており、特に、海外の事業者が運営するウェブサイトで「顧客対応窓口の説明が間違っていた」「日本語の顧客対応窓口がない」等の相談も寄せられているという。

具体的には、2011年度には旅行に関するトラブルの相談件数は3,094件で、そのうちインターネットで予約した旅行に関するトラブルは836件だった。2015年度には相談件数は3,545件だったものの、インターネットで予約した旅行に関するトラブルは1,669件に増加している。

国民生活センターでは消費者に対し、契約条件や予約条件などの確認、予約メールの保管などを呼びかけている。