シンガポールでジカウイルス感染者拡大 妊娠中の渡航自粛呼びかけ

外務省

外務省は、シンガポールでジカウイルス感染症の感染者が41人確認されたとシンガポール保健省が発表したことを受け、妊娠中や妊娠予定の方の渡航を控えるよう呼びかけている。

いずれの感染者も、アルジュニード・クレッセント地区かシムズ・ドライブ地区の居住者か労働者で、ジカウイルス感染症が発生した地域に最近渡航していないことから、国内で感染した可能性が高いとしている。34人は既に回復し、他の7人の感染者も回復に向かっている。

ジカウイルス感染症はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症。感染しても症状がないか、症状が軽いため感染に気づきにくいことがある。妊娠中に感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害をきたすことがある。潜伏期間は2日から12日で、7日以内に約2割の人が発症する。発症すると軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状があらわれる。特に中南米を中心に流行している。