海航集団子会社、カールソンホテル買収 日本では「ラディソンホテル」展開

HNA

HNAツーリズム・グループは、カールソン・ホスピタリティー・グループと、カールソンホテルの買収に合意した。HNAツーリズム・グループは中国の海航集団の企業。海航集団は、海南航空や香港航空、香港エクスプレス航空などの親会社。

カールソン・ホテルズは115カ国・地域で1,400軒のホテルの22万室以上が稼働中か開発中。Quorvusコレクション、ラディソン・ブルー、ラディソン、ラディソン・レッド、パーク・プラザ、パーク・イン バイ・ラディソン、カントリー・インズ&スイーツ・バイ・カールソンの各ブランドのホテルと、クラブ・カールソン・グローバル・ホテルのポイントプログラムを運営している。カールソン・ホテルズは、ヨーロッパ、中東、アジアのブランドのマスター・ライセンシーでベルギー・ブリュッセルに拠点を置くレジドール・ホテル・グループの株式51.3%を保有している。

カールソン・ホスピタリティー・グループのデヴィッド・P・バーグ最高経営責任者(CEO)は、「カールソン・ホテルズは、強力な一連の世界的ブランドを所有しており、この歴史的契約が成長の大きなチャンスをもたらします。評判の高いグローバル企業であるHNAツーリズム・グループで働くことを楽しみにしております。それはカールソン・ホテルズの歴史において心躍る新たな章となることでしょう」と述べました。HNAツーリズム・グループの一員としてのカールソン・ホテルズにとっては、世界中でゲストにホスピタリティーを提供するというコミットメントを高める機会となるでしょう」と歓迎する声明を発表した。デヴィッド・P・バーグCEOは引き続き新組織を率い、本部は引き続き、アメリカミネソタ州のミネトンカに置かれる。

HNAツーリズム・グループは、レジドール・ホテル・グループ株式の約51.3%と、カールソンホテルズの全てを取得する計画。レジドール・ホテル・グループの所有権が30%以下にまで売却されない場合、スウェーデンの企業買収規則により、HNAツーリズム・グループは取引成立後4週間以内にレジドール・ホテル・グループの残り約48.7%の義務的株式公開買い付けを開始するか、所有権を30%以下にするかのどちらかを取引成立後4週間以内に決定しなくてはならない。義務的株式公開買い付けの最低価格は、買収契約発表直前20営業日の出来高加重平均価格となる。

規制当局の承認を得る必要があるため、買収は2016年後半にも完了する見込み。